正しい使い方を覚えれば、どんなライからでもしっかり打てるユーティリティ(以下UT)。フェアウェイウッド(FW)やアイアンではなかなかできないことが、UTなら簡単にできることがたくさんあるんです。一万人以上の女性ゴルファーを指導してきたジュン羽生コーチによる UTレッスン。今回はティアップしたショートホールでのワンオンチャレンジと、傾斜やラフからでもしっかりと距離を出せるポイントをお伝えします。
パー3でティアップ
ティアップした分、地面から打つときより横から払うカタチになります。ボール位置はキホンより一個分左が正解。ボールが右過ぎるとティを打って天ぷらに。左過ぎるとボールの頭を打ってトップしてしまうので注意しましょう。
ティアップする分、キホンよりボール1個分左に置く
ティアップは指1本分を目安に。打つときはボールを上げようとするのはダメ!
傾斜やラフでも大活躍
傾斜のあるライだけど、グリーンまで距離がある。でもクラブが長いFWは難しいし、アイアンじゃ飛距離が出ない。そしてラフであることが多いですよね。そんなときもUTが活躍。ポイントを覚えて実践しましょう。
つま先上がりのポイント
■ボールの位置はキホン(フェースがカラダの真ん中の位置)と同じ ■自然とつま先重心 ■クラブは短く持つ
つま先下がりのポイント
■ボールの位置はキホン(フェースがカラダの真ん中の位置)と同じ ■自然とカカト重心
■ボールが遠いので自然とヒザが曲がる
左足上がりのポイント
■ボールの位置はキホン(フェースがカラダの真ん中の位置)と同じ ■地面に垂直に立つ ■自然と右足重心
左足下がりのポイント
■ボールはキホンより右 ■肩は地面と平行 ■フォローは自然と低くなる
深いラフのポイント
■ボールはキホンより右 ■自然に打ち込めるのでボールが上がる
教えてくれた人:ジュン羽生
1984年9月18日生まれ。中学でゴルフ部に所属。全国中学校ゴルフ選手権団体戦で2連覇を達成。日本大学ゴルフ部に所属、日本学生ゴルフ選手権でベスト8の成績をおさめる。霞南ゴルフ倶楽部にて「Jun Hanyu Golf Academy」を主宰。サンクチュアリゴルフ代表。
Regina秋号P124より抜粋 撮影/高橋淳司、ライター/高橋よし子