2年連続賞金王・今平周吾の単純明快レッスン 「アベレージゴルファーがスコアを10打縮める12の秘策」 【9】アプローチは左足に体重の6割を乗せて構えましょう!

2年連続賞金王のタイトルを獲得した今平周吾プロが行う単純明快レッスン。第9回のテーマはアプローチを成功させるポイントです。

大切なのはアドレスとバックスイングの大きさ。この2つがしっかりしていれば、大きなミスは防げます。寄せワンを増やしてスコアアップを狙いましょう!

【バックナンバーをチェック!】今平周吾の単純明快レッスン「アベレージゴルファーがスコアを10打縮める12の秘策

◆スタンスはオープンでも肩のラインはスクエア

アプローチで大切なのは方向性と距離感です。それら身につけるためにもアドレスの形に注意しましょう。右手の親指と人差し指がグリップとシャフトの境目にくるぐらいクラブを短く握ります。ボールの位置は右足親指の前、両手は左足太モモ内側の前です。スタンスは両足の間にボールが1個入るぐらい狭めにして、左足を少し下げてツマ先を開きます。

オープンスタンスにしたほうが目標を把握でき、クラブヘッドを振り抜けるからです。さらに、腰を回転しやすいメリットもあります。ただし、クラブフェースと肩のラインは目標に向けておきましょう。

体重は左足に6割、右足に4割です。左右均等だとボールをすくい上げるので、トップやダフリといったミスが出ます。左足体重でダウンブローに打つのが基本です。

ボールの位置は右足親指の前。クラブのロフトが立つので、ボールを低く出せるようになります。体重は左足に6割、右足に4割の配分です

アプローチでは振り幅を変えて距離を打ち分けることをお勧めします。アベレージゴルファーなら、①左腕が地面と平行になったときの距離、②両手が腰の高さにきたときの距離、③クラブヘッドがヒザの高さぐらいに上がったときの距離を把握しておきましょう。どれだけの距離が出るかは、使用クラブや身長などの個人差があるので実際に試してみることをお勧めします。フォロースルーの大きさは気にしなくて結構です。自然と振れるところまで振りましょう。大切なのはバックスイングの大きさです。

左腕が地面と平行になったときの距離を調べましょう

両手が腰の高さまで上がったときの距離を調べましょう

クラブヘッドがヒザの高さぐらいまで上がった時の距離を調べましょう

ドライバーショットやアイアンショット以上に正確性を求められるだけに、フットワークや手首のコックを使うよりも、肩と腕を一体化させ、体の回転でクラブを振りましょう。予想以上にボールが飛んだり、飛ばなかったりというミスを防げます。バックスイングではクラブヘッドを真っすぐ後ろに引き、フォロースルーでは目標に向かってヘッドを真っ直ぐ出していくイメージです。ただし、体の回転でクラブを動かしているので、多少はインサイドに上げてインサイドに振り抜く形になります。アドレスしたときに両腕とクラブでできたy字を崩さないようにクラブを上げて下ろすのがポイントです。

両腕とクラブでy字をつくりましょう

y字を崩さずに体を回転してクラブを上げます

回した体を元に戻すことでインパクトを迎えます

ヘッドを目標に向って出すイメージで振り抜きます

インパクト後もボールがあったところを見るようにしましょう