2年連続賞金王・今平周吾の単純明快レッスン 「アベレージゴルファーがスコアを10打縮める12の秘策」 【11】グリーン周り以外でもアプローチウェッジを活用しましょう!

2年連続賞金王のタイトルを獲得した今平周吾プロが行う単純明快レッスン。第11回のテーマはアプローチウェッジの活用法です。

通常はグリーン周りで使うことが多いと思いますが、実は中途半端な距離を打つときにも役立ちます。ピンを狙う幅が広がるので、スコアメイクをする上でも必須アイテムですよ。

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◆振り幅とボールの位置で距離を調整しましょう!

私のサンドウェッジの飛距離は50~80ヤード、アプローチウェッジ(52度)の飛距離は100~110ヤードになります。つまり、80~100ヤードの距離では適正なクラブがありません。この場合、私はアプローチウェッジを使います。スタンスを通常よりもボール1個分ほど狭くしたら、ボールをスタンスの中央にセットします。90ヤードなら右肩から左肩までの振り幅です。90ヤード以下ならそれよりも振り幅を小さくし、90ヤード以上なら振り幅を大きくするだけです。同じ90ヤードでもアゲンストのときはボールを1個分右に寄せます。ロフトが立った分、弾道が低くなり、風の影響を抑えられます。

通常よりもスタンスの幅をボール1個分ほど狭くします。ボールの位置はスタンスの中央です

振り幅は90ヤードで右肩から左肩ぐらいの大きさです。それ以下の距離ならこれよりも少し小さく、90ヤード以上の距離を打つときは大きくしましょう

アゲンストのときは、ボール1個分右側に寄せます。振り幅と打ち方は同じです

私のピッチングウェッジの飛距離は120~130ヤードのため、110~120ヤードの距離を打つときにも適正なクラブがありません。この場合、基本的には1クラブ上のピッチングウェッジを使いますが、フォローのときはこの限りではありません。ピッチングウェッジで軽く打つと、スピン量が減り、フォローの風に乗ってしまうからです。グリーンに落ちた後も止まりにくいのでオーバーしがちです。この場合は、あえてアプローチウェッジを使います。ボールを高く上げるために通常よりも1個分左に寄せたら、両手を頭の位置よりも高く上げるトップをつくりましょう。あとはそのままフィニッシュまで振り抜くだけです。

フォローでの115ヤードを打つときは、いつもよりトップの位置を高くしましょう

今回のおまけ!

今回はグリーン周り以外でのアプローチウェッジの活用法について話しましたが、グリーン周りで有効なウェッジ以外のクラブを紹介します。それは8番アイアンです。ボールを右足ツマ先の前に置き、ハンドファーストに構えたら、肩の回転でクラブを上げて下ろすだけです。アプローチウェッジやピッチングウェッジで打つよりもランが多く出るため、ピンまでの距離が遠いときやグリーンが上り傾斜のときに重宝します。小さな振り幅でもウェッジ以上の距離が出るのでミスが少ないこと。転がすことでラインに乗りやすいのがメリットです。

ボールを右足ツマ先の前にセットして、ハンドファーストに構えます

肩の回転でクラブを上げます

肩の回転でアドレスの位置にクラブを戻します

そのまま目標に向ってヘッドを出していきます