3密を避けられ、カラダを動かせると注目が集まっているのがゴルフ。“楽しいこと”に使わなくなったぶん、時間にもお金にも余裕ができたと、女性のビギナーも急増中。練習場やゴルフ場でも、同志がいれば心強いというもの。そう、ゴルフを始めるなら今しかないのです。この企画は、ルールやマナー、先輩からのアドバイスなど、ビギナーさんへのエールです。さあ、一緒にゴルフを楽しみましょう! 今回はビギナーにありがちなミスの即席回避術を教えます!
◆その1◆緊張するティショットの空振り
リラックスして打つ! ティは高めがおすすめ
みんなに見られるティショットは緊張して空振りしがち(ちなみに空振りも1打)。原因は、カラダに力が入って肩が上がり、クラブがボールに届かないから。まずは打つ前に、リラックスして打つイメージで素振りをし、そのイメージのまま打ちましょう。また、ティは高めがおすすめ。多少、力が入ってもクラブがボールに届きます。
◆その2◆ラフからなかなか出ない!
芝に勝つ、長いクラブを使おう
ラフというと、芝に強そうなアイアンを使うイメージがありますが、男性より力がない女性は、クラブが短いほどヘッドスピードが出にくく、かえって芝に負けてしまいがち。フェアウェイウッドやユーティリティなど長いクラブを持って軽く振り抜けば、一度で脱出できる確率がアップ。
フルショットせず、軽く振り抜くイメージで打つと脱出できる
◆その3◆フェアウェイウッドでチョロ
飛ばそうとせず、ハーフショットのつもりで打つ
地面から打つフェアウェイウッドは、飛ばそうとして少しでも力んで肩が上がると、ドライバー同様ボールに届かず空振りはもちろん、チョロも多く出ます。チョロを回避するなら、リラックス素振りに加え、半分くらいの振り幅で振るイメージで。肩の力を抜きましょう!
◆その4◆アプローチでざっくり
ウェッジではなく、ユーティリティやパターを使ってみる
クラブが短く、スピードのコントロールが難しいやの代わりに、ソールが滑りやすいユーティリティを使ってみるのもおすすめです。少し短く持ちパターのように打てば、ミスなくコロがせるはず。また、短い距離ならパターでコロがしてみて。ザックリやトップのミスがぐんと減りますよ。
ヘッドが大きくソールが広いUTは滑りがいいのでボールに当てやすい。
平らなところからなら、一番かんたんにコロがせるパターがおすすめ。
短いウェッジは、女性にはスピードのコントロールが難しくスイングが不安定になりがち。
◆その5◆バンカー地獄
サンドウェッジより長いピッチングウェッジがやさしい
砂の抵抗があるバンカーは、ラフ同様、短くてヘッドスピードが出にくいSWよりPWを使う方が砂に負けず振れるでしょう。バンカーはとにかく出すことが大事。怖がらずに大きく振れば、ボールが上がって脱出できますよ。
ボールを上げようとせずに、ヘッドの重さを感じて思い切って振り抜けば脱出できる。
◆その6◆グリーン上で行ったり来たり
カップを狙わず3パットを目標に!
カップを狙って大オーバー、恐れて今度は大ショート、反省してまた大オーバー。行ったり来たりはプレーの遅延にもつながります。パットはカップを狙うのではなく、“近づける”が正解。1打目でボールとカップの距離の3分の2くらいまで。2打目も同様に打つ。これで行ったり来たりはなくなります。
練習場では細かいことは考えず思い切り気持ちよく振ろう!
打ちっぱなしに行ったとき、どんな練習をすればいいかわからない、というビギナーさんも多いでしょう。説はいろいろありますが、まずはドライバーで思いっきり、気持ちよく飛ばせばいいと、私は思います。飛ばしはゴルフの最大の魅力のひとつ。ぜひその快感を味わってほしい。思い切り気持ちよく振っていれば、カラダの動きも自然と身につくはず。練習場でもゴルフを楽しみましょう!
ひとつ、気をつけるとすれば、どこに飛ばしたいか、目標を決めてから打つこと。構えが安定します。
教えてくれたのは…寺嶋慶介コーチ コースレッスンでリアルなゴルフを学べるスクール「GEN-TEN」(www.gen-ten.jp)所属。ビギナーを対象としたレッスンをメインとし、常識にとらわれないゴルフの楽しさを教えてくれます!
Regina2021初夏号より 撮影/福田文平、岡田こずえ スタイリスト/林かよ ヘア&メイク/神戸春美 エディター/たかはしよし子 撮影協力/ヌーヴェルゴルフ倶楽部