ゴルフ初心者でも飽きずに楽しめる練習方法

ゴルフは楽しいスポーツです。しかし、地味で難しい練習を続けることは、初心者にとって最初で最大の難関ではないでしょうか。練習に飽きてしまったり、効果が感じられなかったりすると、やる気がなくなってしまうのはあなただけではありません。せっかく揃えたゴルフ道具、使わないからと断捨離する前に「飽きずに楽しめる練習方法」を、一度試してからでも遅くないですよ!

◆3日坊主を避ける、モチベーションアップのポイント

ゴルフの練習は、目標をもって楽しく実践しないと続きません。3日坊主を避けるためには、まずは具体的な目標設定やスケジュールの設定から始めてみましょう。

目標を設定する

「自分が何をしたいのか、どこまでできるようになりたいのか」を明確にすることで、練習に意味と方向性を持たせましょう。次回のラウンドの予定が立っていれば、前回のスコアやミスを振り返って弱点を強化する。「年内に100を切る」など大きな目標を設定して挑む。または、「週〇回練習場に通う」「〇球打つまで帰らない!」など、練習場での行動そのものに目標を設定してもいいかもしれません。

定期的なラウンドでスコアがアップしていれば、自分の成長を数字で確認することができますし、やる気もますますアップしますよ!

練習場を訪れるスケジュールを立てる

練習を習慣化するためには、定期的に練習する時間と場所を決めておくことが重要です。自分の続けやすい日時や場所を事前にスケジュールに組み込んで習慣化してしまうことで、練習をサボりにくくなります。練習場を訪れるときには、その日にこなすことを具体的に考えておくと効率的ですよ。

◆地味な練習を「楽しむ」コツ

ゴルフの練習といえば一にも二にもスイングする反復練習がメインです。握るクラブによって微妙な感覚の違いはあるものの、スイングを繰り返していると地味で単調に感じてしまうのです。練習を継続するためには、楽しさを見つけることが大切。ただ同じことをやるだけでは、飽きてしまうだけでなく、効果も低下してしまいます。

ゲーム感覚で練習する

特定の距離から目標地点に向かってアプローチする練習や、複数のクラブを使ってバリエーション豊かなショットを打ち、距離感を養うなど、実戦に近い状況を想定したゲームのように行うことで、単調な練習に変化を持たせられます。スマホでスイングを撮影し、チェックするのもおすすめ。SNSに投稿することでモチベーションを上げる活用方法も。

音楽やポッドキャスト、メトロノームで音を聴く

好きな音楽や興味のあるポッドキャストを聴くことで、練習にリラックス感と楽しさを加えましょう。音量は練習に集中できる程度にするのがポイントです。また、スイングリズムを体に刻むという意味で、メトロノームの音を聞いたり、スイングのテンポを合わせやすい曲を活用する練習方法も。1 分間の拍数 (BPM)が72程度の楽曲を選ぶのがおすすめです。

ゴル練仲間を募ってモチベUP

ゴルフの練習はひとりで行うことが多いですが、ゴルフ仲間との練習は上達に役立つ気づきがたくさんありますし、練習に行くのが楽しくなるという利点も。お互いに撮影やアドバイスをしたり、次回のラウンドに向けての目標を話すことで、刺激や励ましを得ることができます。自分のスイングの改善点を見つけやすくなったり、新たな練習法、ギアのセッティングなどさまざまな気づきが生まれることも。SNSの活用や、打ちっぱなし練習場に併設されているスクールに入会するなどで、近隣のゴルファーと仲良くなる機会を作ることができますよ。

◆いつもの練習に飽きた時のおすすめの練習方法

スポーツ全般に言えることですが、日ごろの練習はとにかく地道で地味なもの。体力づくりや基礎のスイング練習だけでは飽きてしまうことも。そんな時には、いつもと違う練習に挑戦してみませんか?

ショートゲーム強化に一点集中!

アプローチやパッティングの精度、ショートゲームの上手さはゴルフのスコアに大きく影響します。ショートゲーム上達に特化した練習は短い時間でできる上に、“30ydを10球……”、“15ydで3回カップイン”などの目標を設定しやすいので飽きにくいのが特徴。仲間と競い合ったりすることもでき、楽しみながらスコアアップを目指すことができます。

ゴルフシミュレーターで寒い季節も快適に

天候や季節に関係なく、屋内で練習ができるのがシミュレーターの魅力。「ラウンドモード」などに設定すると本場さながらのコースや状況を再現できるため、ラウンドと同じ臨場感を味わうこともできます。最近では床が動いてコースの傾斜が再現されるなど、本格的なシミュレーターが導入されている店舗も増えました。ゴルフバーなどの個室では複数人で使用できることが多いので、ゴルフ仲間とわいわい楽しむこともできますし、ビギナーだからといって周りの視線を気にすることもありません。

プロに習うことでワンランク上のゴルファーに

ときには自主練だけでなく、レッスンプロに教わるのも大いにモチベーションアップにつながります。なんといっても自分自身のスイングを目の前で見て、問題点や改善策を教えてもらえるのですから。コースなどでラウンドレッスンを受け付けている場合もあります。定期的に通うのが難しくても、単発でレッスンを受けて“宿題”を貰い、やみくもな練習からスコアアップに繋がる練習へとレベルアップすることもできるはず。

◆上手い人は何を練習してる?

楽しく練習場に行く習慣がついて来たら、上級者が行っている効果的な練習方法も実践してみましょう!

ハーフショットの練習

プロゴルファーや上級者は、インパクトゾーンと呼ばれるボールに当たる直前のスイングを重視します。ボールに当たる直前のスイングは、ゴルフの基本。フルショット一辺倒ではなく、ハーフショットやスリークォーターショットの練習を重点的に行って、芯に当たる感覚や飛距離のバリエーションを身につけましょう。

スイングリズムを整える

ゴルフのスイングは、リズム(スイングの一連の動きの流れ)が大切。リズムが良いと、タイミングが良くなり、ボールを芯でとらえやすくなります。リズムが悪いと、スイングが不安定になり、ミスショットの原因になります。メトロノームを使ったり、ボールを複数個置いての連続打ちなど、さまざまな方法があるので自分に合ったリズムを見つけておくと、上達の近道になります。

片手打ちをする

ゴルフのスイングでは、左手と右手にそれぞれの役割があります。片手だけでボールを打つことで、クラブの操作や手首の返し、左手主導のスイングを理解すると、その後の上達に役立ちます。

◆楽しく練習を続けて、脱初心者&スコアアップを目指してみよう!

最後に、練習は無理をしないことが肝心! 疲労やストレスが溜まると、練習の効果が低下するだけでなく、ゴルフへの興味や楽しさも見失ってしまいます。自分の体調や気分に合わせて、適度に休憩を取りながら練習しましょう。練習の後には、自分にご褒美を与えることも忘れないでくださいね。

ゴルフは練習の成果がそのまま反映されるスポーツです。少しずつ上達していくことで、練習もまた楽しくなってくるのが人の常。せっかく揃えたゴルフ道具、お部屋のお飾りになっていてはもったいない! 新年は目標に向かってチャレンジしてみませんか?

取材・文/夢書房

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