2年連続賞金王のタイトルを獲得した今平周吾プロが行う単純明快レッスン。第8回のテーマはバンカーの目玉からの脱出です。
ポイントは状況に応じてクラブフェースを開いたり、開かなかったりすること。それさえ間違わなければ、目玉でもバンカーから脱出させることは可能です。0
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◆目玉焼きならフェースを開かず、クレーターならフェースを閉じましょう!
目玉には大きく分けて2つあります。
1つはボールだけがスポッと砂の中に半分ほど埋まった状態です。これを目玉焼きタイプとします。もう1つはボールの周りに窪みがある状態です。これをクレータータイプまたはドーナツタイプとします。目玉焼きタイプではクラブフェースを開かずに構え、クレータータイプではフェースを開いて構えます。
ボールが半分ほど砂の中にすっぽりと埋まった状態の目玉を目玉焼きタイプと呼びます
この場合、フェースを開かずに構えます
ボールの周りに窪みがある目玉をクレータータイプと呼びます
この場合、フェースを開いて構えます
◆“目玉焼き”タイプの打ち方
目玉焼きタイプの打ち方ですが、ボールよりも両手が目標寄りにくるハンドファーストで構えます。スイング中に体重移動は行わず、アドレスから左足に体重の6割を乗せておきましょう。手首のコックを使いながら、体の回転でクラブを上げたら、ボールの1個分後ろを目がけてヘッドを下ろします。バンスを使えませんが、その分ヘッドが砂の中に深く入るので、ボールの下まで届きます。インパクト後まで振り抜くイメージはありません。ヘッドを砂の中に沈めた時点でスイングは終わりです。ただし、惰性で左ヒザの高さぐらいまではヘッドが上がっていきます。
手首のコックを使いながら、体の回転でクラブを上げます
ボールの1個分手前にヘッドを下ろします。それ以上振る意識は必要ありません
惰性で左ヒザの高さまではクラブが上がっていきます
◆“クレーター”タイプの打ち方
クレータータイプの打ち方は、目玉焼きタイプとそれほど変わりません。唯一異なるのが、アドレスでフェースを開くことです。時計の1時ぐらいまでフェースを開いたら、フェース面が右を向いたままバックスイングを行います。体の回転でクラブを上げたら、クレーターの外側の縁を目がけてヘッドを下ろします。フェースを開くとヘッドがボールの下まで入らないと思うかもしれませんが、ヒールからヘッドを下ろすことで、砂の中に深く入っていきます。フェースを開いた分、砂の抵抗が小さくなるので、フォロースルーでは左腰の高さまでクラブが上がります。
体の回転でクラブを上げます
クレーターの外側の縁にヘッドを下ろします
フォロースルーでは左腰の高さまでクラブが上がっていきます