美人レッスンプロとして活躍中の髙久あずさプロ。ジュニア時代から大きな大会で活躍した経験を生かしつつ、独自に学んだ理論で多くのアマチュアゴルファーに効果的なアドバイスを送り続けています。今回のレッスンでは、120切りが目標の初級者と常に70台を目指す上級者からの質問にお答えします。もちろん、アベレージゴルファーにも参考になるポイントが多くあるので、ぜひスコアアップに生かして下さい。
第10回はドライバーの飛距離を20ヤード伸ばすための練習方法を紹介します。
Q 30歳を過ぎたせいか若い頃と比べるとドライバーの飛距離が30ヤードほど落ちています。飛距離を取り戻すために何かいい練習法を教えて下さい!
A 重いクラブとスティックで素振りを行ってみましょう
若い頃のほうがドライバーの飛距離を稼いでいたという方はけっこういると思います。特に、競技ゴルフを行っていた人は辞めた後に自分の体を思うように動かすことができず、飛距離が落ちたことを強く感じるでしょう。練習量やトレーニング量が減っていることも飛距離が落ちている理由の一つですが、あきらめることはありません。大切なのは効果的な練習を行うことです。
最近のクラブとボールは飛距離を稼げるように開発されているので、年齢を重ねても飛距離を伸ばすことは十分可能です。もちろん、そのためには自分が持つパワーを効率よくボールに伝えることが重要になります。
腕の力に頼らず、バランスよくクラブを振ること。その上でスイングスピードを上げることができれば、自然と飛距離は伸びるでしょう。そのためにお勧めしたいのが、重いクラブとスティックでの素振りです。
素振り用の重いクラブや野球のバット、なければクラブを2本持っても構いません。場合によっては竹ぼうきでもいいでしょう。これらで素振りを何度も行います。振っているうちに分かると思いますが、腕の力だけでは何度も振ることができません。自然と体全体を使ったスイングが身につきます。その後で、スティックのように軽いものをビュンビュン振ると、スイングスピードがアップします。この場合も腕で振るのではなく、下半身の動きでスイングしましょう。毎日続けることでヘッドスピードが自然と上がり、ドライバーの飛距離も20~30ヤード伸びます。
体全体を使って重いクラブを振ってみましょう
その後でスティックで素振りを行います
最終的にボールを打つと、ドライバーの飛距離がアップしていることに気がつきます
Q 重いクラブとスティックを上手く振れないんですけど……。
A 重いクラブはお腹を、スティックは左足カカトを意識しましょう
NGな振り方としては、重いクラブを振るときにクラブが先行してしまうこと、スティックを振るときに腕だけを使ってしまうことです。
重いクラブを振るときは、体が先行するのが正解です。腹筋に力を入れ、体を右に回すことでクラブを上げましょう。体が動き始めてから少し遅れてクラブが上がるイメージです。ダウンスイングのときも、体が先に動き始めることを意識しましょう。これを何回か繰り返すことで、徐々にクラブと体の運動量が合ってきます。同時に、体の稼働域が広がるので、スイングアーク自体が大きくなります。
スティックを振るときも、腕だけでヒョイと上げやすいので、やはりお腹から動かすことを意識します。胸が目標の反対を向くぐらいしっかり回してください。回りにくければ、左足カカトを浮かせてみましょう。ダウンスイングでは、上げた左足カカトを着地させてからスティックを下ろします。体重を左足にしっかりと乗せて体を沈み込ませるイメージです。その後で左ヒザを伸ばします。これを繰り返すことで下半身を使ったスイングが身につきます。
重いクラブで連続素振りを行いますが、バックスイングでは体が先行するのが正解です。お腹から回す意識を持ちましょう
ダウンスイングでも体が先行するイメージが大切です
ダウンスイングの開始は左足カカトの着地から。左足に体重を乗せて沈み込んでから、左ヒザを伸ばしましょう
◆教えてくれたのは
高久あずさプロ/1995年生まれ。福島県出身。164cm。東北福祉大学ゴルフ部在学中は関東女子学生ゴルフ選手権優勝、団体戦全国優勝のメンバーとして貢献。「TPI レベル1」を取得。現在、石井忍プロ主宰の「エースゴルフクラブ」赤坂校、千葉校にてレッスンを行う。
〈髙久プロのウェア〉ポロシャツ¥13,200 スカート¥16,500 バイザー¥3,520(以上 アドミラル ゴルフ/ヤマニ)〈西村さんのウェア〉ポロシャツ¥15,400 スカート¥13,750(トミー ヒルフィガー ゴルフ/ヤマニ)〈笠井さんのウェア〉ポロシャツ¥13,750 スカート¥14,300 キャップ¥4,950(以上 アドミラル ゴルフ/ヤマニ)※グローブ、シューズは私物
ヤマニ ☎03-5806-8055