ドライバーショットが飛んだり飛ばなかったり、真っすぐ行ったり曲がったりという人は、ミート率が高くない証拠です。まずは、クラブフェースの芯でボールをとらえる確率を上げましょう。そのためには、常に同じ位置にクラブを上げることが有効です。今回は正しいトップのつくり方をレッスンします!
ボールが曲がるときは、クラブを短く握るか左足ツマ先を真っすぐに!
Q:ドライバーでミスショットばかり出てしまいます。どういう練習をしたらいいですか?
A:トップで正しい位置にクラブが上がっているか確かめましょう!
ドライバーショットを成功させたいなら、ミート率を高めることです。要は、クラブフェースの芯でボールの芯をヒットできれば、飛距離も出るし方向性もアップします。当然、チョロのようなミスショットもなくなります。
それではどうしたらミート率を高めることができるのでしょうか。大切なのは、自分の現状を知ることです。おそらくミスショットが多い人は、フェースの芯でボールの芯をヒットしていません。試しに、フェース面にボールの跡がつくシールを貼ってみましょう。何球か打てば、自分がフェース面のどこでボールをヒットしがちなのか傾向が分かるはずです。
ヒットポイントがフェースの芯から外れている人は、スイングの再現性が低いと思われます。再現性を高めるには、常に同じスイング軌道でクラブを振ることです。難しく感じるかもしれませんが、トップの位置さえ安定すれば、あとは下ろすだけなので、それほど大きくはブレません。アドレスで構えた位置にクラブヘッドが戻ってきます。
トップの位置を安定させる前に、正しいトップの位置にクラブが上がっているかどうかを確認しましょう。これは鏡や動画を利用して確認するのが一番です。飛球線後方から自分のトップを見て、ボールと左肩を結んだらライン上に両手がきていればOKです。大体、首と右肩の間に両手がきた形になります。
ボールと左肩を結んだ延長線上に両手がくるトップならOK
トップが正しければ、あとはアドレスの位置にクラブヘッドを戻すだけなので、正しいスイング軌道からクラブが大きく外れることはありません
◆さらにワンランクアップ! 頭の位置と前傾角度を変えずにトップをつくりましょう!
トップの形で注意したいのが、クラブヘッドの位置と上体の前傾角度です。いくら両手を正しい位置に上げたとしても、ヘッドが両手よりも低い位置にきたり、目標の右を指すのはNGです。ダウンスイングで正しいプレーン上をクラブが動きにくくなります。
右ワキが開きすぎる動きも避けましょう。常に同じ開き具合にするのが正解です。トップで上体が起き上がったり、屈みすぎる動きも避け、常に同じ前傾角度をキープしましょう。
また、正面から見たときに、体重を必要以上に右足に乗せると頭がアドレスの位置から右へスライドします。反対に、左足に体重が残りすぎると頭が左にスライドします。なるべくアドレスの位置から頭が動かないようにトップまでクラブを上げていくのが正解です。
ヘッドが両手よりも下がるトップはNG
ヘッドが目標の右を指すトップもNG
トップで右ワキが開きすぎるのも避けましょう
トップでは上体が起き上がらないようにすること
上体が屈みすぎるトップも避けること
右足に体重を乗せ過ぎると頭も右にスライドします
体重を左足に残したままクラブを上げると、頭は左にスライドします
頭の位置がアドレスから変わらないようにクラブを上げていきましょう
◆秋山真凜プロフィール
秋山真凜(あきやま まりん)/1996年10月12日生まれ、福岡県出身。158cm。プロ野球「ソフトバンク」前監督で野球解説者の秋山幸二氏の娘。ベストスコア69を記録した中学時代からプロゴルファーを目指し、数々のジュニア大会で好成績をおさめる。TPI Golf Lv.2 Junior Lv.2を取得。現在は、リポーター、スポーツキャスターとして、ゴルフ番組をはじめ多数のメディアに出演。特技は英語、韓国語で、2021年のZOZO CHAMPIONSHIPでは、タイガーウッズ氏のラウンド後のインタビューも担当。『秋山真凜のYouTubeチャンネル』/インスタグラム(@marin_akiyama)
◆取材協力/南総カントリークラブ
撮影/村上悦子 取材・文/山西英希 衣装提供/テーラーメイドゴルフ