常に安定したショットが打てるようになるには、ルーティンや練習法、知識や技術のブラッシュアップは必須!アドレスに続いて、出球の方向&入射角を整える方法をご紹介します。
精度アップのマストテク【2】出球の方向を整える
インパクト直後のいわゆる“出球”が真っすぐ出ているか。ここを意識し、整えられるようになれば、精度はぐんとアップします。
◆ドリル◆打つ方向にクラブを2本セット。間を通すイメージで打つ
ショットの精度アップには、どこに落ちるかの確認も必要ですが、出球を真っすぐ打ち出す技術が必要です。それを管理するには、マットの先にクラブ2本を平行に置き、球の通り道をイメージするドリルが有効です。
出球が安定すると、フェード系、ドロー系など持ち球の傾向が分かるので対策に役立ちます!
精度アップのマストテク【3】入射角を整える
インパクト時に球に対してヘッドがどんな角度で入ってくるか。この入射角を整えることも、精度アップに必要。ティアップによるふたつのドリルで、正しい入射角を習得しましょう。
ドライバー…ドライバーはローティで練習
フェースが厚いドライバーはティが高いとなんとなく打ててしまいますが、ティを低くするとインパクト時の入射角が正しくなければ球に当たらず飛びません。
リキんで手前から入れば大ダフリ〈写真左〉。上げようと上体が起きるとトップや空振りに〈写真右〉
アイアンなど…アイアン他はハイティで練習
練習場のマットは滑るのでごまかされてしまいますが、ドライバーの高さくらいティアップすることで、正しい入射角で球をクリーンにとらえる感覚が分かるようになります。
上から打ち込みすぎても〈写真右〉、下からすくい上げても〈写真左〉うまくボールにコンタクトできません
◆教えてくれたのは…中村英美プロ
PGA・A級ティーチングプロ。2021年、PGA史上初の女性ティーチングプロ第一期生となる。幅広いゴルファーへのレッスンをはじめ、女子ゴルファーのキャスティングやコンペ・イベント企画を運営する「V・J ・Golf」主宰。ベストスコアは65。インスタアカウントは@hidemi_golf
Regina2024春号より転載 撮影/田中宏幸、ALBA、Getty Images イラスト/丸口洋平 ホール図/佐藤信男 スタイリスト/林かよ エディター/たかはしよし子 撮影協力/足利城ゴルフ倶楽部