「なかなかスコアがよくならない……」。そんな悩みをもつあなた。18ホールをただ漠然とラウンドしていませんか?じつはパー3とパー5はチャンスホール。前回は、パー5の攻略法のセオリーと1打目のコツを解説しました。今回はパー5の2打目を確実にするカギを紹介します。
スコアアップのカギはパー3とパー5。いきなり100切り! チャンスホール攻略大作戦
<<<2打目の攻略方法>>>
【作戦7】傾斜を判断する
距離を欲張らず確実に運ぼう
2打目を成功させるポイントは、ライを見極めること。フェアウェイといえども、平らなところばかりではありません。強い傾斜を感じたら、つま先下がり以外は短く持ち、大振りせずにコンパクトに打つこと。また、左足下がり、つま先下がりの難しい場面でウッドはNG。ユーティリティ以下を持つ勇気が必要です。何よりも、3打目をいい場所で打つことを優先しましょう。
◆つま先上がり…ボール位置は真ん中。短く持っていつもよりボールの近くに立つ。
◆左足下がり…ボール位置はいつもより左。短く持つ。
◆つま先下がり…ボール位置は真ん中。普通に持っていつもより下半身を真下にどっしりさせる。
難しいつま先下がりのグリップ&振りは…
つま先下がりで短く握るとボールに届かないので、グリップはいつも通りの長さでOK。ひざを曲げて腰を落とし、普段の7割くらいのイメージでコンパクトに振りましょう。
◆左足上がり…ボール位置はいつもより右。短く持つ。
【作戦8】ラフの深さで冷静にクラブ選択
フェアウェイに出すことが最優先
ラフからラフへ、いつまでたってもフェアウェイに戻れない。少しでも飛ばそうとウッドを持ち出す……。そんな光景をよく見ます。ランが出ないラフは大きな飛距離のロスにつながり、打数も増えるだけ。ここでも、次のショットをいかにやさしく打つかを考え、最善の判断でとにかくフェアウェイに出すことを優先しましょう。
◆しっかり浮いているときは…FW以下ならOK
◆半分浮いているとき…UT以下ならOK
◆ボールが沈んでいる…アイアンのみOK
◆「イチかバチかはもう卒業。“冷静沈着”で行きましょう」(中村英美プロ)
PGA・A級ティーチングプロ。2021年、PGA史上初の女性ティーチングプロ第一期生となる。幅広いゴルファーへのレッスンをはじめ、女子ゴルファーのキャスティングやコンペ・イベント企画を運営する「V・J ・Golf」主宰。ベストスコアは65。インスタアカウントは@hidemi_golf
2022Regina春号より転載 撮影/村上悦子 イラスト/佐藤信男 エディター/たかはしよし子 撮影協力/栃木ヶ丘ゴルフ倶楽部