「レッスンをしていて感じるのは、ドライバーはみんな気持ちよく飛ばすのに、アイアンになった途端、苦手意識がのぞく人の多いこと。初心に戻って、基本をおさらいしておきましょう」(三浦桃香プロ}
【ボール位置】どんな場面でも真ん中よりやや右
「ボールをやや右側に置かないと、しっかりダウンブローに打てません。とくに小柄な人ほど、上からボールを潰すには、右側に置く方がいい。パンチショットやライン出しは右側、と思い込んでいる人が多いですが、通常時から右側に置いてみて。球の上がり具合に驚くはずですよ」
右に置く、といってもボール1個はやりすぎ。目安はボール半個分。最初は違和感を覚えるはずなので、まずは練習場で慣れてからコースで実践を。
【素振り】クラブが芝生を擦っている音が聞こえていればOK
「打つ前の素振りで、ビュン!と空気を切る音が出たらOKと思っていませんか? そのまま打ったら、トップです。素振りで確認したいのは、クラブがどこを通っているか。それによって、ボール位置を調整しましょう」
ボールより手前で芝生を擦れば、やや右側に。ボールより先で芝生を擦れば、少しボール位置を左側に置けばいい。素振りでその日の自分のスイング傾向を把握して。写真右はビュン! という音が。これはNG!
【スタート前の練習場】ゆったりしたスイングリズムを体に刻むドリルを
「朝イチのティショットや谷越えのシーンでは、スイングが速くなってしまいがち。リズムを安定させるために、ボールを2個使って、ゆっくりクラブを始動させる練習がおすすめです」
❶いつも通りに構えたら、クラブヘッドの右側にもボールを置く
❷ヘッドの外側でボールを押すイメージでテークバックする
❸マットの外にボールを押し出す
❹そのままトップまで体をひねり、正面にあるボールを打つ
【動画はココから♪】
◆教えてくれたのは…三浦桃香プロ
1999年生まれ、宮崎県出身。9歳でゴルフを始め、ジュニア時代は数々の大会で優勝。ツアープロを目指すも、紫外線アレルギーによる体調不良のため断念。2022年12月にティーチングプロテストに合格。今年からはレッスンやイベントを中心に活動予定。Instagram(@momokamiura_official)でも発信中
撮影/小林司(人物)、SHINTARO (静物) エディター/一寸木芳枝 撮影協力/森永高滝カントリー倶楽部