「100切りは果たせたけれど、90台がなかなか続かない!」。それは、中級者レベルに突入したゴルファー共通の課題です。偶然ではなく、安定して90台でまわるための基本を学びましょう。
グリーン周りでドタバタしない
大叩きの元凶となるグリーン周辺。そこには設計者が考え抜いたいろいろなワナが潜んでいます。アプローチとパターを持って、グリーン周りを行ったり来たり…はそろそろ卒業しましょう!
お悩み:パー3。グリーン手前に深くて大きなバンカーがある。
ピンは右。「あのバンカーでは太刀打ちできないから、回避しようよ」「いえいえ、女は度胸。バンカーなんて恐れず、ピン狙いよ!」。天使と悪魔、両方のささやきが聴こえてきたら、どうすればいい?
正解:ミスをしてもバンカーに入らない方法を考えて
難しいバンカーは無難に避けて。2打目で確実に寄せられる方法を考え、バンカーに届かないクラブを選ぶのがベスト。もう一方で、グリーンの真ん中を狙う手もあり。バンカーショットに絶対の自信がある人はチャレンジしても。
お悩み:グリーン奥の浅いバンカーから、グリーンに乗せたい
勢い余ってグリーン奥のバンカーへ。浅いから出すのは簡単そうだけど、グリーンは奥に向かって傾斜してる…。SWでサクッと出すべき?パターで出すべき?どうすべき?!
正解:PWで払うようにしっかり打つほうがやさしい
浅いバンカーなら、PWや8Wで払うように打った方がリスクが減ります。グリーンに近ければパターも有効。グリーンが奥に向かって傾斜していたり、グリーンの向こうに池があったりして、思い切り振れない場合にもおすすめです。
お悩み:池越えのピン狙い。ピンとグリーンエッジの距離が短い!
池なんて幻想。“アプローチは手前から”の原則にのっとって、グリーンエッジに落とすべきよ。池に入らないギリギリの方向へフワッと上げれば止まるから、きっと大丈夫!
正解:グリーン中央か、もっとも広い安全圏を狙うべき
落としどころが狭いとわかったら狙わないのが賢明。グリーン中央か広いところに一度落とすのがベターです。上げて止めるショットは難しいもの。緊張して下をくぐったり、ダフって池に入れたり、大叩きの原因になりがちです。
お悩み:グリーン脇、ラフからのピン狙い。少しでもピンに近づけたい!
SWでスピンをかけて止めるアプローチを覚えたから、チャレンジした~い!そのために練習してきたんだし、ここはワザのお披露目をする機会だと思って、いっちょ頑張ってみようかな。ひょっとしたら、チップインしちゃうかも!そしたら超かっこよくない?!
正解:パターがベスト!
グリーンエッジからの寄せは、できるだけやさしいクラブを選んだほうが、リスクが減ります。エッジからはもちろん、少しラフに入ったくらいの位置からなら、トップやダフりのないパターがベストです。
Regina 2016年冬号掲載 撮影/内藤サトル イラスト/いいあい レイアウト/アトム☆スタジオ エディター/大津恭子 監修/矢崎和