ショットは上達しているのになかなかスコアが縮まらない。気持ちはピンに向かっているのにボールが届かない…。そんなゴルファーは攻め方に勘違いがあるのかもしれません。前回は基本的な考え方とゴルファータイプをご紹介しましたが、今回からは具体的なコースをもとに戦略の立て方を解説します。まずはティーショット編です。
◆どう攻める?01 パー5/405Y 右サイドがOBのほぼまっすぐホール
【A】ティイングエリアの左端に立ち、まっすぐアドレスして打つ
【B】ティイングエリアの右端にティアップして、左を向いて打つ
まっすぐのホールなのに、まっすぐ打てないのがゴルフの不思議。右の林を避けようとするあまり、極端なフックボールになってしまったり、手先で左に打とうとしてスライスしてしまい、結局OB…なんてことも。OBを避けたいときは、避けたいエリアの反対方向にアドレスするのがコツ。ティイングエリアのOBゾーンに近い側にティアップして、反対側を向いて打つようにしましょう。
正解は…【B】! OBゾーン側にティアップし、反対方向にアドレス
【A】だと…無意識に広いほうに打つ可能性あり
★注意したいのは・・・Mタイプ!
初心者の中には、上手な同伴者に迷惑をかけまいと急いでティショットを打ってミスをし、かえってトラブルを招いてしまう人がいます。初心者にもルーティンを行ってから打つ権利があります。とくに久々にオナーになったときは慌てずに、自分のペースを保って。
◆どう攻める?02 パー3/140Y 12Yの池超えがあるパー3
【A】アイアンで花道を狙う
【B】3Wで池の左端、グリーン中央を狙う
3Wでちょうど140Yヤードくらいの距離を出せるからといって、3Wを使うのは危険。救済の措置を受けても池がプレッシャーとなり、3打目でグリーンオンできるとは限りません。グリーン奥に転がる可能性も高いです。ボールの上がりやすいアイアンで花道を狙い、そこからアプローチすれば、パーが取れる可能性も生まれます。
正解は…【A】!グリーン左側、花道方向を狙う
【B】だと…池ポチャ後も難易度高し!
★注意したいのは・・・Sタイプ!
レジーナ2019年冬号より 撮影/内藤サトル イラスト/岩井勝之 デザイン/ohmae-d 撮影協力/静ヒルズカントリークラブ