80台も夢じゃない！上手い人はみんな心得ている！精度＆マネジメントアップ講座

コンスタントに100を切れるようになってきたら、次なるターゲットはやっぱり80台！　PGAティーチングプロ A級の中村英美プロに、ショット精度からコースマネジメントまで“GOLうま”女子になるための極意を教えていただきます！

◆「精度アップとマネジメントを意識するだけでゴルフは確実にランクアップします！」（中村英美プロ）

◆〝いいスコアで回れた！”そんな日が増えればゴルフはもっと楽しい！

自然の中でプレーする解放感や、同伴者とのコミュニケーション、今日イチが出たときの爽快感、ゴルフ場ならではのおしゃれなど、ゴルフの魅力はたくさんありますが、いいスコアで回れた日の満足感は、格別ですよね。

そんなうれしい日をもっと増やしたくなったら、ぜひ意識していただきたいのが、スコアをまとめる技術。今回のテーマであるショットの精度とマネジメント力を養うことがスコアアップの近道です。

ショットの精度とは、いわゆる正確性です。自分の打ちたい場所に、思い通りの距離で打てる確率を高めていきましょう。

　なかには“とにかく飛距離が欲しい”という人もいるでしょう。もちろん、飛ばすことはとても気持ちがいいし、バーディを獲る確率は上がるかもしれません。でも、どんなに飛ばしても曲がってＯＢなら０ヤードで２打の損です。

プロを見ても、飛ばして強い選手もいますが、飛ばし屋とはいえない選手がトップ10の常連だったりします。そういう選手は、たいていショットの精度がとても高い。たとえば、リカバリー率の高い選手は、パーオンしなくてもパーが獲れる正確なアプローチ技術に加え、ひとつ前のショットでそのアプローチを成功させる地点に打つ技術があるということ。パーオン率に比べて平均パット数が少ない選手もしかり。アプローチでワンパット圏内に寄せることができている、と見て取れます。

◆17打もオーバーできる！そう考えれば、80台がぐんと近づきます！

そう考えると、ショットの正確性と、「どこに打つか」を考察するマネジメントは、切っても切れない関係であることが分かります。

ただし、ある程度ショットの精度が高くなければ、マネジメントの効力を発揮できません。だからビギナーのうちはなかなか気づくことができないかもしれませんが、ゴルフは考えるスポーツであり、それこそが、ゴルフの最大の魅力でもあるのです。

その魅力をもっと楽しむためにも、ショットの精度を上げ、同時にマネジメント力を鍛えることを強くおすすめします。上達の過程で、やるべきことが新たに見えてきて、練習方法も変わってくるでしょう。そうするうちに80台が見えてくるし、70台も待っています。そもそも、80台、つまり89で上がるにはパーより17打も余計に打てるということ。そう考えると、すぐにでも実現できそうな気がしてきませんか？

＜ショットの精度が上がるとスコアがまとまるわけ＞

【1】ハザードを回避できる！池やバンカーインムダな１打を撲滅

飛びすぎたり短かすぎたり。たとえ真っすぐ打てたとしても、距離感を間違えてハザードにつかまっては意味がありません。自分のキャリーの飛距離を知ることは、精度アップの必須項目。“ハザードは徹底回避”が80台の鉄則です。

【2】フェアウェイをキープできる！ランも出るので飛距離もアップ

ラフに入るとランが出ないので距離は稼げず、深ければ“出すだけ”の、もはやハザード。精度が上がれば方向性がよくなるので、フェアウェイキープ率がぐんとアップ。フェアウェイはランも稼げるので飛距離的にも有利です。

【3】マネジメントに集中できる！ミスにとらわれず“攻略”を楽しめる

ミスショットは、スコアはもちろん、メンタル的にも大きなダメージ。ショットの良し悪しにとらわれてしまい、マネジメントどころではないゴルフになってしまいます。精度が上がればゴルフの最大の魅力“マネジメント”を楽しめます。

【4】アプローチでピンを狙える＞＞＞いいライ、距離から打てるから寄る！

ショットの精度が上がれば、ライのいいところや得意な距離を残した位置などにボールを運ぶことができるので、アプローチショットの難易度が下がります。積極的にピンを狙っていけるので、寄せワントライも視野に入ってきます

Regina2024春号より転載　撮影／田中宏幸、ALBA、Getty Images　イラスト／丸口洋平　ホール図／佐藤信男　スタイリスト／林かよ　　エディター／たかはしよし子　撮影協力／足利城ゴルフ倶楽部