パッティングで最も避けたいのは、インパクト時のヘッドアップや、上体が目標方向へ突っ込んでしまうことです。どちらも正確なインパクトを迎えることができないので、カップを外すことが少なくありません。今回はヘッドアップや上体の突っ込みを防ぐ練習法を紹介します。
教えてくれたのは：りたまるゴルフコーチ／1996年生れ、東京都出身。160cm。LPGAティーチングプロA級。三觜喜一プロのもとレッスン経験を積み独立。華奢な体格から生み出されるパワフルなショットにはギャップ萌え必須。わかりやすくロジカルなレッスンに信頼を置く生徒が多数。現在はフリーでゴルフレッスンを行いながら、各種メディアにも登場。Instagram（@ritamaru_golf）
◆クリップ、赤い糸、50円玉を用意
パッティングでのヘッドアップや上体の突っ込みを防ぐには、ある道具を使った練習が効果的です。その道具とは、クリップに赤い糸をくくりつけ、糸の先端に50円玉を結んだものです。クリップで、キャップやサンバイザーにあるつばの中央を挟みましょう。あとはストロークするだけです。ボールは10個用意しましょう。
ストローク中にヘッドアップしたり、上体が目標方向へ突っ込むと、50円玉は大きく動きます。50円玉が動かないようにストロークしましょう。
また、パッティングでは猫背になるアベレージゴルファーが少なくありませんが、この道具をつけることによってアドレスでの姿勢がグッとよくなります。背中が丸くならずに、首が少し伸びた状態で構えることができます。すると、パターヘッドを低い位置で動かすことができるので、ストロークも安定してきます。
◆道具がない場合は、目線の方向を変えてみて
自宅での練習やスタート前の練習グリーンでは先程の道具を使えても、ラウンド中は使用が難しくなります。その場合、どのようにヘッドアップや上体の突っ込みを防ぐかといえば、目線の方向を変えてみましょう。
アドレスではボールを見ていますが、ヘッドアップする人はインパクトの前に目標方向を見てしまいがちです。そこで、インパクトではあえてボールの右サイドを見るように心がけましょう。顔を目標の反対側に向けるイメージで構いません。この方法なら、ヘッドアップも上体の突っ込みも防ぐことが可能です。
撮影／山代厚男 取材・文／山西英希 取材協力／Golvi Golf Lounge Ginza
