ゴルフ上達のための練習頻度は週に何回? ボール数や目標別の練習量も解説

ゴルフを始めたばかりの初心者にとって、「どのくらい練習すれば上達できるのか」「飛距離を伸ばすにはどうすればいいのか」という悩みはつきものです。スキルアップするためには、ただ闇雲に練習するのではなく、効率的な練習方法と頻度を心がけることが成功への近道となるでしょう。

この記事では、ゴルフを上達させるための理想的な練習頻度や具体的な練習内容を詳しく解説します。ゴルフスキルを効率的にアップさせたい方は、ぜひこの記事を参考にし、自分に合った練習プランを取り入れてください。


【目次】

【1】ゴルフビギナーの理想的な練習頻度は週1~2回
 週1~2回の練習で基礎を固める
 ボール数・練習時間・内容のバランスが重要
 インドア・打ちっぱなしのメリットを活かす
  インドアのメリットとデメリット
  打ちっぱなしのメリットとデメリット
  練習場だけでなくコースで実践を
【2】効率よくスコアアップ!目標別の練習法と頻度
 100切り:アプローチとパッティング
 90切り:バンカーショットやランニングアプローチを強化
 80切り:リカバリーショットを練習
 シングル:目指すなら毎日練習
【3】忙しい人必見!自宅でできるゴルフ練習法
 フォームチェックでスイングを安定化
 体幹トレーニングで飛距離を伸ばす
【4】注意!練習場でも気をつけるべきマナー
【5】まとめ


【1】ゴルフビギナーの理想的な練習頻度は週1~2回

ゴルフを始めたばかりの時期は、基礎を固める大切な期間です。この時期の練習方法が、その後のゴルフライフに大きく影響するといっても過言ではありません。まずは最初の目標である「ラウンドデビュー」に向けて、無理なく効果的に練習を進めましょう。

●週1~2回の練習で基礎を固める

初心者には週1~2回の練習が理想的です。特に始めてから最初の3か月間はフォームやアドレスの基礎を固める重要な時期ですので、練習の間隔があきすぎないようにしましょう。基本的な動作を体に覚えさせるには、定期的な反復練習が欠かせません。練習の間隔があいてしまうと、せっかく身につけた感覚を忘れてしまい、上達が遅れる原因になります。

一方で、毎日練習することがスキルアップの早道とは限りません。慣れない動作を繰り返しすぎると筋肉疲労がたまり、体を痛めるリスクが高まります。また、独学で練習を続けると、間違ったフォームや悪いクセが身につき、後から修正するのに時間がかかることもあります。

着実にステップアップするためには、無理をせず楽しみながら続けられるペースで練習しましょう。

●ボール数・練習時間・内容のバランスが重要

ゴルフ初心者が効率よく上達するためには、「ボールの数、練習時間、内容」のバランスが重要です。この3つを組み合わせることで、無理なくスキルを磨き、成長を感じながら練習を続けられます。

1回の練習で打つボールの数は、初心者の場合100〜150球程度が目安です。長時間練習すると、集中力が切れフォームが崩れる原因になるので、1〜1時間半程度を目安に、休憩を取りながら練習しましょう。

練習内容は、ドライバー、アイアン、ウェッジをバランスよく取り入れ、それぞれのポイントを意識すると効果的です。まず、アイアン練習に50%の時間を割り当てます。特に7番アイアンを中心に練習し、ハーフショットを多く取り入れてフォームを意識しましょう。次に、ドライバー練習に30%の時間を使います。ここでは飛距離を追求するのではなく、方向性を重視し、1球ごとにアドレスとフォームを確認しながら打つことが重要です。

最後の20%は、ウェッジ練習です。PWを中心に10〜50ヤードの距離感を磨きます。クラブヘッドの重さや遠心力を意識して、ゆっくり振ることを心がけましょう。

また、練習の質を向上させるためには、毎回明確な目的を持って取り組むことが大切です。「今日はアイアンを安定させる」「アプローチショットの精度を高める」など、具体的な目標を設定することで集中力が増し、上達のスピードが上がります。

●インドア・打ちっぱなしのメリットを活かす

練習場には主に「インドア」と「打ちっ放し」の2種類があります。それぞれの特徴とメリットを知り、バランスよく利用しましょう。

インドアのメリットとデメリット

インドア練習場の最大のメリットは、天候や気温に左右されず、一年中快適に練習できる点です。最新のシミュレーターや解析機器を備えた施設が多く、スイングデータや弾道をチェックしながら効率的に技術を磨けます。さらに、都心部に多くありアクセスが良いことや、短時間で集中練習が可能な点も魅力です。忙しい社会人や初心者にとって使いやすい環境といえるでしょう。

一方で、実際のコースと比べて風や芝の感覚を体験できないため、実戦感覚が身につきにくいというデメリットもあります。また、シミュレーター上では距離感がつかみにくく、コースの感覚とギャップが生じる可能性があります。

打ちっぱなしのメリットとデメリット

打ちっぱなしのメリットは、実際のコースに近い環境で練習できる点です。広々とした空間で実際の飛距離や弾道を確認できるため、ドライバーやアイアンなどクラブごとの感覚をつかみやすいメリットがあります。また、風の影響や芝に近い感覚も体験できるため、実戦的な練習が可能です。

一方で、天候に左右されやすく、雨や強風、寒暖差が激しい日には練習が難しい場合があります。また、正確な弾道データやスイング解析を行う機器が設置されていない施設も多く、細かなスイング修正には不向きです。さらに、都心部では郊外に比べてアクセスが不便な練習場が多く、利用しづらいこともあります。

効率的にスキルアップするためには、両方の特徴を活かし、練習場を上手に使い分けることがポイントです。

練習場だけでなくコースで実践を

練習場で基礎を固めたら、初心者向けのショートコースに挑戦してみましょう。コースでは、練習場ではあまり経験できない傾斜地やラフ、バンカーなどさまざまな状況を経験できるため、ラウンドデビューを目指すゴルファーには欠かせない練習です。

初心者はまずショートコースや9ホールからスタートし、実践感覚をつかみます。そしてコースで見えてきた自分の苦手な状況や課題を次の練習に取り入れ、少しずつステップアップしていきましょう。

【2】効率よくスコアアップ!目標別の練習法と頻度

さらにスコアアップを目指すためには、目標に応じた練習方法を取り入れると効果的です。

ここでは、目標スコア別に効果的な練習内容と頻度をご紹介します。

●100切り:アプローチとパッティング

100切りを達成するポイントは、番手ごとの飛距離を把握し、その距離を安定して再現することです。また、アプローチとパッティングの精度を向上させることも欠かせません。グリーン周りでのプレーはスコアに直結するため、重点的に練習しましょう。

練習の頻度は週に1~2回を目安にします。特に、50ヤード以内のアプローチ練習や、10ヤード刻みでのショット練習がおすすめです。加えて、1~3メートルのパッティング練習を繰り返すことで、ショートパットの成功率が上がりスコアの安定に繋がります。

さらに、ゴルフスクールやレッスンを活用することで、自己流では気づけないクセや改善点が分かり、効率的な練習方法を学べます。これらを継続して取り組むことで、100切りへの道がより近づくでしょう。

●90切り:バンカーショットやランニングアプローチを強化

90を切るには、ミスを減らし安定感のあるプレーが求められます。特にバンカーショットやランニングアプローチの精度を上げることがスコアアップの鍵です。また、1ホール2パットで回れるようになると、さらに安定したスコアを目指せるので、パター練習にも時間をかけましょう。

理想的な練習頻度は週2〜3回です。バンカーショットやランニングアプローチなど、実践的なシチュエーションを意識して練習しましょう。また、練習場で身につけたスキルをコースでも積極的に試すことで、さらにスキルアップします。

●80切り:リカバリーショットを練習

80を切るためには、傾斜地や林の中からのリカバリーショットなどトラブルショットをいかにリカバリーするかがポイントです。また、アイアンショットでは、グリーンを狙える高い精度が求められます。OBを出さないよう、ドライバーの精度を高めることも重要です。

練習頻度は週3~4回を目標に、リカバリーショットやアイアンの練習を強化しましょう。週1回はラウンドし、コースマネージメントやメンタル面を強化するトレーニングも必要です。また、スイングの安定性を強化するために、体幹トレーニングを取り入れることも効果的です。

●シングル:目指すなら毎日練習

シングルプレーヤーを目指すためには、毎日の練習と戦略的なコースマネジメント力が不可欠です。特に、ターゲットを意識した正確なショットを身につけることが鍵となります。スイングの精度を高めるだけでなく、アプローチやパッティングといったグリーン周りのショートゲームも、ハイレベルな技術が求められるでしょう。

このレベルになると、練習は毎日行い、正確なフォームを確立することが重要です。また、週に1~2回のラウンドを取り入れ、実際のコースで戦略的なプレーやコースマネジメント力を身につけましょう。さらに、プロのレッスンを受け、専門的なアドバイスを得ながら技術の精度を高めるのも効果的です。

【3】忙しい人必見!自宅でできるゴルフ練習法

仕事が忙しくてゴルフ練習の時間が取れない方でも、家でできる練習方法を取り入れることで効率よくスキルアップできます。ここでは自宅で簡単にできる練習法を紹介します。
パッティング練習でスコアを縮める
パッティングはゴルフスコアの約40%を占める重要な要素です。パッティングマットを活用し1~3メートルの距離を繰り返し練習すれば、パットの精度が大幅に向上します。マットがない場合は、カーペットの上でコインなどの目標物をカップ代わりにしてもよいでしょう。

練習の効果を高めるには、「10連続カップインするまでやり続ける」などの具体的な目標を設定すると、集中力が増しスキルアップに繋がります。さらに、アドレス(構え方)やストローク(振り方)を確認し、フォームの安定性を意識することも重要です。

●フォームチェックでスイングを安定化

正しいフォームを身につけるためには、、鏡や撮影した動画を使って、定期的にフォームをチェックしましょう。また、素振りや専用の練習器具を使用しながら、体の軸や手首の角度、腰の回転を意識した反復練習も効果的です。自宅でスペースが限られている場合でも、タオルを使ったシンプルな練習で代用できます。

フォームをチェックしながら練習を続けることで、正しいスイングが身につき、安定したショットが打てるようになります。まずは自分のクセやミスを見つけ、修正を重ねていくことが大切です。

●体幹トレーニングで飛距離を伸ばす

スイングスピードを支える体幹の強化は、飛距離アップに欠かせません。特に初心者は基礎的な体幹トレーニングを取り入れることで、スイングの安定性が大きく向上します。

おすすめのトレーニングはプランクとツイストクランチです。プランクは体幹全体を鍛える基本的なエクササイズで、30秒を1セットとして2~3セット行いましょう。ツイストクランチは腹筋と背筋を同時に鍛えることができ、ゴルフスイングのひねり動作をサポートします。

これらを日々続けることで、スイングの安定感が増し、飛距離が伸びるだけでなくミスショットも減らせます。忙しい日々の中でも少しずつ取り組むことで、ゴルフの基礎力を着実に高められます。

【4】注意!練習場でも気をつけるべきマナー

練習場では、他のゴルファーと共有の空間を使うため、マナーを守ることが大切です。打席を利用する際は、周囲の安全に十分配慮し、クラブを無造作に振り回したり、置きっぱなしにしないよう注意しましょう。こうした行動は、他のゴルファーや施設に危険を及ぼす恐れがあるので、周囲の安全確認は常に心がけなければなりません。

動画を撮影するときは、他のゴルファーが映り込まないように注意し、プライバシーを守りましょう。また、通話する場合は声のボリュームを控えめにし、他のプレイヤーの集中を妨げない気配りが必要です。複数人で練習する場合は、大声での会話や無駄話は控え、他の利用者の邪魔にならないようにしましょう。

練習が終了したら、使用したスペースにゴミや汚れがないかを確認し、退場します。混雑している時間帯では、次のプレイヤーが待っていることを考慮し、速やかに場所をあける気遣いも必要です。

【5】まとめ

ゴルフのスキルアップには、バランスの取れた練習の頻度や内容が重要です。初心者の間は、週に1~2回の練習を基本に、フォームを固めるための反復練習を行いましょう。インドア練習場ではスイング解析やフォーム確認を、打ちっぱなしでは実際のボールの飛びを体感することで、基礎をしっかり固められます。

また、忙しい日々の中でも、家でできる簡単な練習を取り入れると上達への近道です。パッティング練習や正しいフォームを身につけるトレーニングを行い、時間を有効活用しましょう。

スコアがアップすると、ゴルフの楽しみはさらに広がります。理想のゴルファーに近づけるよう、無理なく効率的な練習方法でスキルアップを目指してください。

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