ラウンド後は腰回りと肩甲骨中心にストレッチ【松下奈央流・飛距離アップ術】

ラウンド後にケアをするかしないかによって、体の疲労度が大きく変わります。そこで今回は、時間をかけずに効率よく疲労を改善するストレッチを紹介します。

松下奈央プロ

飛ばしの秘訣!インパクトまでは前傾姿勢をキープすべし【松下奈央流・飛距離アップ術】

◆タオルを持ったまま体を横に倒す

ラウンド中って、自分でも気づかないうちに力が入ってしまうものなんですよね。普段からトレーニングをしている人なら平気だと思いますが、あまり運動をしていない人だと、体のあちこちが筋肉痛になったりします。ゴルフをしたせいで仕事に支障が出るのも大変なので、今回はラウンド後に効果があるストレッチを紹介します。

筋肉痛になりやすい箇所は腰回りと肩甲骨の周辺です。まず、乾いたタオルを用意しましょう。両端を右手と左手でそれぞれ持ったら、足を肩幅よりも少し狭めに広げ、両腕を真上に上げます。両ヒジをしっかり伸ばすのがポイントです。その状態から体を右にグーッと倒して体の左サイドを伸ばします。脇腹を伸ばすイメージがあればOKです。一度最初の形に戻ったら、今度は左にグーッと倒して体の右サイドを伸ばしましょう。これを左右それぞれ10回ずつ行うと、腰回りの筋肉を伸ばすことになります。

次に、肩甲骨周りの筋肉を解します。まず、先ほどのタオルを持って両手を上に上げた姿勢をつくりましょう。そのままタオルを背中側に下げます。ヒジは曲げないこと。この上から下の動きを10回行ったら、下から上への動きも10回行います。

足を広げ、両手でタオルを持ち、頭の上に上げます。両ヒジは伸ばしておくこと

体を左に倒して、体の右サイドを伸ばします

体を右に倒して体の左サイドを伸ばします

両手を伸ばした形からタオルを背中側に下ろしましょう

◆片足を曲げて上体を前傾する

腰から上の筋肉を解したら、下半身の筋肉も解しておきましょう。乗用カートでのラウンドでも意外と長い距離を歩いているので、下半身は結構疲れています。

まずはイスの上に座り、右足を曲げて右足首付近を左足太モモの上に乗せます。右手は右ヒザ付近に置き、左手は右足首付近に置きます。そのまま右手で右ヒザを押しながら、上体を前傾させましょう。10回ぐらい行いますが、右足股関節と右のお尻から太モモ裏にかけての筋肉が伸びます。同様に左足を曲げて右足の上に乗せ、左足股関節と左のお尻から太モモ裏にかけての筋肉を伸ばしましょう。

次にふくらはぎの張りを緩和します。ストレッチでは難しいので、ゴルフボールを利用します。やり方は単純でボールをふくらはぎに当てたら、そのままコロコロと押しながら転がすだけです。左右行いましょう。さらに、ボールを床の上に置き、足の裏でボールを踏みながらコロコロ転がすと、足裏に刺激が与えられ解れます。テレビを観ながらでもいいので、時間があるときにやっておきましょう。翌日の疲れ具合がグッと変わりますよ。

右足を曲げて左足の上に乗せます。右手で右ヒザを押しながら上体を前傾します

ゴルフボールをふくらはぎの上でコロコロ転がしましょう

◆教えてくれたのは…松下 奈央プロ

まつした・なお/東京都出身。1998年8月29日生まれ。現在フリー。JLPGAティーチングプロフェッショナル資格 A級保持者。ステップアップツアーでも活躍するなか、アマチュアにも指導を行う。メディアも多数登場するなど、活躍の幅を広げている(Instagram @nao_matsushita829)

撮影/村上悦子 取材・文/山西英希 取材協力/南総カントリークラブ

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