現在、広島を中心に週150人以上の生徒にレッスンをしている木原睦美プロが教える上達のコツ。今回のテーマは前回に引き続き、練習場を効果的に活用するための方法です。スコアメイクに必要なアイアンの距離感を磨くための方法について説明します。
練習場の距離表示を正確に把握しましょう
ゴルフ用のレーザー距離計をご存知ですか? ピンまでの距離を正確に計測できる機械ですが、練習場でもかなり役立ちます。
というのも、アベレージゴルファーの多くは、自分の飛距離に対してけっこうアバウトだからです。このクラブで打てば、大体100ヤード飛ぶな、90ヤード飛ぶなと思っているだけで、具体的に何ヤードと飛ぶのか把握していません。
まずは、一度練習場の距離表示までの数字をチェックしてみましょう。
レーザー距離計を使って、距離表示の看板やグリーンのピンまでの距離を測ってみる
実際に距離を測って気がつくことは、必ずしも看板どおりの距離ではないことです。
なぜなら、その距離に応じた打席ではないからです。打席が横にずれれば、当然距離は長くなります。自分では50ヤードの距離を打っているつもりでも、実際は60ヤードの距離を打っているわけです。
その結果、コースでグリーンをオーバーしたりします。同様に、練習場内にあるグリーン上のピンまでの距離を測っておくと、正確な距離感が身につきます。
自分が目標とする距離表示の看板やグリーンまでの正確な距離を知っておけば、距離感はグンとよくなる
レーザー距離計には、高度を測る機能もついています。
2階打席からどれぐらい打ち下ろしているのかを把握しておけば、50ヤードの距離を打つときでも、40ヤードを打つイメージなのか、あるいは35ヤードを打つイメージなのかが分かります。
また、1階打席でも多少の高度があるので、それを踏まえたうえでの距離感の練習になります。
たとえ1階打席でも多少の高度はある。それを計算した上で目標の距離を打つ練習をしておくと、本番に役立つ
同じスイングをしていても、季節によって飛距離が変わることを知っておきましょう。
冬場はボールもクラブも硬くなっているので飛距離が落ちます。1クラブぐらい落ちるときもあるので注意しましょう。逆に、暖かくなると飛距離は伸びます。また、湿度も飛距離に影響します。空気が乾燥した時期はボールへの抵抗が小さいので飛距離が伸びます。
しかし、梅雨時になると、湿度が高くなり、空気の抵抗が大きくなるので飛距離は落ちます。
同じスイング、同じクラブでも、季節や天候によって飛距離が変わることを知っておくと、距離感を合わせやすい