ツアープロはスタート前、どれくらい準備に時間をかけていると思いますか? 答えは…約2時間半! でも、それを私たちが実践するのは、ハードルが高い…ですよね。そこで、必須ポイントだけを凝縮したオリジナルドリルを作成。これならきっと、できるはず!
1カゴ30球だけでOK!クラブ&ボール慣らしの練習場ドリル【2】
練習場コイン1枚に対し、出てくるボールは約30球。たった1カゴでOKですから、ドライビングレンジがあるコースならぜひ練習を!
苦手ならばやらなくてもOK【ユーティリティ】5球
「ネガティブなイメージを払拭できないまま、コースに出てほしくないので、ウッド系が苦手な女性は無理に練習しなくてOK。その場合は、使用頻度の高いユーティリティ1本に絞りましょう。実は朝ドリルで一番避けてほしいのは、苦手なクラブを練習すること。“当たらない…”という不安を抱えてコースに出ることだけは避けてください」。苦手なクラブは当日の朝ではなく、日々の練習で取り組むべし。
【POINT】グリップは指2本分短く持つ
それでも、もし打ってみて当たらなかったら…。そのときはクラブを短く持って、自分とボールの距離を近づけて。飛距離はそう変わらないので、コースに出てからの応急処置にも。
ナイスショットは求めるべからず!【ドライバー】5球
「練習場でドライバーを打つ際に、絶対に覚えておいて欲しいのが、“ナイスショットを求めすぎない”ということ。あくまでもドライバーは体ならし。7~8割の力で振ればもうOKです。よく朝イチの練習場で、力みすぎてガッチガチに固まってドライバーを握っている人を見かけますが、それでは本番でもナイスショットは望めません(苦笑)」。実際のティグラウンドに立てば、練習場より緊張して力が入るのは当然のこと。だからこそ、練習ではいかに力を抜くかがキモ。
【POINT】ティは高くしないで低くする
当たらないときに、ティを高くするのは間違い。「高くすると、よりスイングが“かち上げ”になり、右足重心になってチョロが出やすくなります。逆に少し下げ、根元ごと持っていくイメージで振って」
次回更新では距離感をつかむパター練習をご紹介。ぜひトライしてみてくださいね!
教えてくれたのは、吉本舞さん
1990年7月25日生まれ。佐賀県出身。5歳でゴルフを始める。佐賀県ジュニア連覇、高校時代は日本女子アマ出場。葛城ゴルフ倶楽部(静岡県)に所属し、現在はツアーコーチを務める森守洋氏主宰の『東京ゴルフスタジオ』にてレッスンを担当。USLPGA。インスタグラム@maiyoshimoto_
Regina初夏号より掲載 撮影/石山貴史、エディター/一寸木芳枝、撮影協力/KOSHIGAYA GOLF CLUB