美人レッスンプロとして活躍中の髙久あずさプロ。ジュニア時代から大きな大会で活躍した経験を生かしつつ、独自に学んだ理論で多くのアマチュアゴルファーに効果的なアドバイスを送り続けています。今回のレッスンでは、120切りが目標の初級者と常に70台を目指す上級者からの質問にお答えします。もちろん、アベレージゴルファーにも参考になるポイントが多くあるので、ぜひスコアアップに生かして下さい。
第9回はバランスのとれたスイングを身につけるための方法を紹介します。
Q ショットの度にスイングが違うと指摘されます。どうしたら安定したスイングを習得できるのでしょうか?
A 腕の使い過ぎに注意しましょう!
初級者に限らず、中級者でもスイングが安定しない人は多いようです。その理由は、インパクトでボールにクラブヘッドを当てようという意識が強いため、腕を使い過ぎていることにあります。
その結果、バックスイングではクラブがアウトサイドに上がったり、インサイドに引きすぎたりと、スイングプレーンが安定しません。当然、インパクトも不安定になるので、ミート率も下がります。ナイスショットの後にミスショットが出る人も、スイングが安定していない証拠だと考えましょう。常に同じ位置にクラブが上がるように心がけることが、スイングの安定につながります。
スイングを安定させたいなら、まずは腕の運動量と体の運動量をできるだけ等しくするべきです。バックスイングでは腕だけでクラブを上げるのではなく、体を回すことで腕とクラブを上げ、ダウンスイングでは体が先行しすぎないように注意しましょう。
また、体が必要以上に動き過ぎる人も問題です。バックスイングでは右足に体重を乗せようとして、体ごと右サイドにスエーする人や、ダウンスイングで体が目標方向に突っ込む人は、間違いなく体の運動量が多すぎます。なるべく頭を動かさず、体の軸を中心にと回転するイメージを持ちましょう。
常に同じ位置にクラブが上がるようなスイングを心がけましょう
腕だけでクラブを上げると、アウトサイドに上げたり、極端なインサイドにクラブを上げてしまうので要注意
Q 腕だけで振るスイングを修正するにはどうしたらいいですか?
A 両腕の間にゴムボールを挟んだまま素振りをしてみましょう!
自分では腕と体の運動量を同じにしているつもりでも、実際は腕の運動量のほうが多かったりします。それを自覚するためにもお勧めなのが、右腕と左腕の間にゴムボールを挟んだままスイングすることです。
フルスイングではなく、9時から3時までの素振りで十分です。使用クラブは9番アイアンにしましょう。実際に試してみると分かりますが、腕だけでバックスイングを行った場合、挟んでいたゴムボールは落ちてしまいます。逆に、上体を回すことで腕とクラブを上げていれば、ゴムボールが落ちることはありません。同じようにフォローでも体をしっかり回転しましょう。腕だけで振り抜こうとするとゴムボールは落下します。
ボールがなければタオルを丸めたモノでも構いません。ある程度フィーリングをつかめるまで素振りを繰り返して下さい。ボールが落ちなくなったら、そのイメージのままゴムボールを挟まずにゴルフボールを打ってみます。当たりが悪ければ、再びゴムボールを挟んだ素振りを繰り返します。
両腕の間にゴムボールを挟んでみましょう。少しつぶれるぐらいにします
時計の9時から3時までの振り幅で素振りを行います。使用クラブは9番アイアインです
腕だけでクラブを上げるとゴムボールは落ちてしまいます
腕と体の運動量が同じなら、ゴムボールがスイング中に落ちることはありません
◆教えてくれたのは
高久あずさプロ/1995年生まれ。福島県出身。164cm。東北福祉大学ゴルフ部在学中は関東女子学生ゴルフ選手権優勝、団体戦全国優勝のメンバーとして貢献。「TPI レベル1」を取得。現在、石井忍プロ主宰の「エースゴルフクラブ」赤坂校、千葉校にてレッスンを行う。
〈髙久プロのウェア〉ポロシャツ¥13,200 スカート¥16,500 バイザー¥3,520(以上 アドミラル ゴルフ/ヤマニ)〈西村さんのウェア〉ポロシャツ¥15,400 スカート¥13,750(トミー ヒルフィガー ゴルフ/ヤマニ)〈笠井さんのウェア〉ポロシャツ¥13,750 スカート¥14,300 キャップ¥4,950(以上 アドミラル ゴルフ/ヤマニ)※グローブ、シューズは私物
ヤマニ ☎03-5806-8055